40年ほど前、堺東の南側にある中央環状線沿いに、まぁ見事なボロアパートがあった。
あえて親しみを込めて「ボロ」というが、まぁとにかくボロボロだった。
就職を1カ月前に控えた18歳の時にした引越センターのアルバイトで、ここの住人だった30歳の人と知り合った。
この人は、口を開けば「社会は楽して生きたもん勝ち」みたいなことを言っていて、そのくたびれ切った後ろ姿がこのボロアパートに消えるまで見送りながら、当時青臭く燃え上がっていた18歳の私は心の中で反発した。
そのボロアパートがあった場所に40年ぶりに足を運ぶと、そこにはピッカピカのマンションが。
あの人、今、どうしてるんだろう・・・(終)